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住所 |
〒680-0911
鳥取市千代水3−87 |
設立 |
平成3年4月 |
組合形態 |
融合化組合 |
電話番号 |
0857-28-7881 |
FAX |
28-7716 |
業種 |
金属焼付塗装業、塗装卸売業他 |
組合員 |
4人 |
出資金 |
2,000万円 |
地区 |
鳥取市 |
組合職員・従業員 |
− |
専従理事 |
− |
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無電解メッキの新工法開発で新分野進出支援
新分野進出を図るため、キチン・キトサンの物質特性を利用して無電解メッキの新工法を開発。全国に店舗を有する溶剤メーカーと連携し、市場化に成功した。
金属焼付塗装業は、受注生産形態のため取引先の減少により過当競争が生じ、また受注先のオーダーに合わせた生産体制を組まざるを得ないなど不利な受注条件を強いられており、生産性、収益性は低く、経営基盤の強化に迫られていた。一方、電子機器のハウジングのプラスチック化に伴い、電磁波障害が大きな社会問題になっている。この電磁波障害を防ぐためには無電解メッキ法による導電性の付与が最も効果的といわれているが、工程が複雑で密着性が悪く、不良率が高いという欠点があった。そこで、現在の組合員の一人が、これらの欠点を克服するために、キチン・キトサンの物質特性に着目し、平成元年よりその物質特性を無電解メッキ法に導入する基礎研究を始め、無電解メッキ法及び無電解メッキ用前処理剤の開発に成功していた。平成3年、この技術の実用化を図るため、組合を設立し、融合化法の認定を受けて本格的に、新分野への進出を目指した。
「新規な無電解メッキ用前処理剤及び前処理法の開発」をテーマに、
1.キトサン及び素材との密着に優れたコーティング剤の開発、
2.キトサンの分子構造とパラジウムの吸着メカニズムの解明、
3.単独前処理剤としてのキトサン溶液の塗料化、
4.メッキ浴の開発、
5.新工法の開発及び前処理剤の塗布方法の確立、
6.前処理工程とメッキ工程の連続化並びに被膜の評価等の研究開発を行った。
研究開発に当たっては、工業試験場等の技術支援を受け、事業化を前提とした実験用プラントを設置し、無電解メッキの新工法を確立した。また、マーケティング力強化のため全国に販売網を持つ企業と連携し市場に送り出している。
無電解メッキの新しい工法であるため、新たな需要喚起につながった。県内大企業が県外発注としていたメッキ加工を県内発注に切り替えるなど、需要は拡大している。また、金属塗装からプラスチック塗装の分野への進出も可能になった。今後は、キトサンを利用した機能性コーティング剤の開発を目指していく。
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