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住所 |
〒689-1300
八頭郡佐治村福園37-3 |
電話番号 |
0858-88-0540 |
FAX |
89-1620 |
設立 |
昭和50年1月 |
出資金 |
91万円 |
組織の種類 |
− |
地区 |
佐治村 |
業種 |
和紙製造業 |
組合員 |
23人 |
従業員 |
− |
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製販の連携で新たなものづくりネットワークを形成
和紙産地の製造業者と流通業者が連携して因州和紙振興会を結成。消費者ニーズの把握、にじみや濃淡色の文字になる書道用紙の開発、既製品・パッケージの改良等に取り組んでいる。
因州和紙の産地である佐治村では、現在も多くの企業が手漉きで和紙を製造している。そのため、事業規模は小さく、技能者の高齢化や後継者難から廃業を考えている業者も少なくない。一方、機械漉き和紙の企業においても、需要の低迷に加え、海外から安価な和紙が輸入されるなど、厳しい状況が続いていた。
組合員及び他産地の企業を含めた和紙製造業者と流通業者が新たなネットワークを形成するため、因州和紙振興会を設立した。振興会には、新製品の開発を行う新製品開発部会、消費者ニーズの把握やその対応を検討する情報部会、既製品のパッケージ等の研究を行う製品管理部会の3つの部会がある。これらの部会が一体となって、にじみの出る和紙、濃淡色の文字になる和紙など新しい書道用和紙やランプシェード、パーティードレスなど従来にはなかった多彩な製品の開発を行っている。また、平成4年には、高齢化や後継者難による組合員の廃業を防ぐため、中小企業事業団に委託して、手漉きの自動化・省力化機器を開発している。このほか、和紙まつりへの参加、書道展の開催なども行っている。
製販が連携した振興会の結成により、製造現場からは考えられない多彩な製品づくりが可能になった。また、異業種を加えた企業間の交流は、後継者たちにとって刺激があるうえ、意識を改革する絶好の場となっている。さらに、和紙加工品のウェイトの高い他産地との連携は、和紙を利用した新製品の開発、デザイン意識の向上に結びついている。
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